50代の男性で一年程度喉の痛みを自覚され耳鼻科を何度か受診され異常なしと診断されていたようです。
最近1か月程度痛みが強くなったとのことで当院を受診されました。


経鼻で胃カメラを施行したところ下咽頭披裂部に平坦隆起性病変を認めました。


内視鏡的に明らかな腫瘍性病変を認めると判断して名古屋市立大学病院の頭頚部外科に紹介させていただきました。 名古屋市立大学病院で経口的腫瘍切除術を施行していただきました。 組織診断では神経内分泌腫瘍と診断されました。咽頭部では稀な腫瘍になります。 ヒレツ軟骨を残した、きわめて丁寧は手術をしていただき術後は発声・嚥下の問題もなく、以前と同様に生活いただいています。


咽頭部の観察は耳鼻科の専門になりますので、当院の専門ではございませんが胃カメラを施行する際には咽頭部も可能な範囲で観察させていただきます。
また、咽頭部の観察は口から挿入するより、鼻から挿入する方が観察は容易になります。