少し前になりますが、デュピクセントの皮下注ペン型タイプが新規処方可能になりました。これにより、自己注射への不安が少しは軽減されるのではないでしょうか。
デュピクセントは、3 年程前からアトピー性皮膚炎の治療の選択肢の一つとなりました。他に、気管支喘息や副鼻腔炎の治療にも用いられています。かゆみを誘発するサイトカイン、IL-4、IL-13に直接作用することで、皮膚のTh2細胞による炎症反応を抑える働きがあります。アトピー性皮膚炎の方ではこの炎症反応が強く出ていることがわかっています。デュピクセント投与で、かゆみの改善が非常に期待できます。また、皮膚バリア機能の維持に大切なフィラグリンの発現も増加させるので、皮膚の質感の改善にも効果があります。保険適用ではありますが、自己負担額が高額であること、使用を開始した場合、投与間隔を守ってある程度の期間継続していく必要があることなどより、導入前に患者様自身で納得いくまでご検討していただきたいと思います。高額療養費制度の利用は可能で、ご加入の医療保険、お住まいの自治体によって負担額はかわってきます。
徳重おかもとクリニックでもデュピクセントの導入は可能です。アトピー性皮膚炎でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談下さい。
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