当院では新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査を発熱外来での診療、無症状での自由診療ともに施行しております。
先日までは抗原検査は、「発症して一日以上経過した方を対象」とガイドラインで示されておりましたが、1/22のガイドラインでは「発症初日で抗原検査可能」と変更されました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000725966.pdf
当院で施行可能な検査は、現在抗原検査とTMA(transcription mediated amplification)法になります。
抗原検査では15分で結果をお伝えできます。
TMA法は、検査翌日の昼頃に結果をお知らせできます。
TMA法はなじみが少ないと思われますが、TMA法はPCR法と同様の核酸増幅法になります。
PCRはDNAを増幅して目的DNAが存在するか判定する方法ですが、TMA法はRNAを増幅して目的のRNAが存在するか判定する方法になります。
RNAウイルスであるSARS-CoV-2をPCR法で判定する場合は、逆転写酵素を用いて目的RNAを鋳型としてcDNAを作製し核酸増幅をします。
一方でTMA法は、RNAターゲットにした核酸増幅法になるので理にかなった検査法と考えられます。
HIV(エイズウイルス)やHCV(C型肝炎ウイルス)はSARS-CoV-2と同様にRNAウイルスですが、TMA法での検出がPCRより優れているとする論文も存在します。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5073876/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15780807/
実際にSARS-CoV-2に関してもその検出率に関して確かな報告があります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7286273/
自費検査としては、抗原検査11000円、TMA法22000円で施行可能です。
自費で施行する場合は、無症状のことが多いと思われますので基本的にはTMA法を使用することになると思います。
あらかじめ連絡をいただければ、まとまった人数でのTMA法も可能となりますので企業等で必要がございましたらご連絡下さい。
10人以上での検査希望に関しては出張して施行することも検討させていただきます。
一度連絡を頂けると幸いです。
コロナワクチンのQ&Aになります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00222.html
院長 岡本泰幸