大腸内視鏡でのポリープに関してです。
ポリープは形態学的による名称で腫瘍性のポリープと非腫瘍性のポリープがあります。
胃にできるポリープの多くは胃底腺ポリープと言って非腫瘍性のポリープで切除は不要です。
一方大腸にできるポリープは腫瘍性の線種が多く、腺腫は癌化のリスクがあるため切除の適応となります。
当院では、大腸内視鏡でポリープを認めた際に内視鏡でポリープを適切に診断します。(腫瘍か非腫瘍か、癌の可能性、深達度など)
そして、ポリープが治療適応であり、安全に取れる大きさであればその場で切除いたします。
内視鏡診断では、NBI拡大内視鏡を施行しJNET分類に基づき診断いたします。
NBI(narrow band imaging)は狭帯域光観察と言い、中心波長が415nmと540nmのスペクトル幅を狭帯域化した観察光を用いることで、粘膜表層の毛細血管や、微細構造が強調されます。拡大内視鏡を用いて観察すると組織診断に近いレベルで診断が可能となります。
当院でのポリープ切除の例を示します。
S状結腸に7㎜程度のポリープを認めます。
こちらがNBI観察になります。
拡大観察よりJNET2Aの腺腫と診断します。
高周波を用いて切除しました。
DOAC(抗凝固剤)を内服されており、出血のリスクが高いのでクリップで処置をして終了としました。
組織診断では高度異型腺腫との診断で完全切除と判断されました。
名古屋市緑区の当院での大腸内視鏡をおすすめします。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/58/11/58_2314/_html/-char/ja
内視鏡の前処置
https://tokushige-okamoto.com/2021/02/23/%e5%a4%a7%e8%85%b8%e5%86%85%e8%a6%96%e9%8f%a1%e6%a4%9c%e6%9f%bb%e3%81%ae%e6%ba%96%e5%82%99%e3%83%bb%e6%b5%81%e3%82%8c/
下剤を飲まない内視鏡
https://tokushige-okamoto.com/2021/02/23/%e4%b8%8b%e5%89%a4%e3%82%92%e9%a3%b2%e3%81%be%e3%81%aa%e3%81%84%e5%a4%a7%e8%85%b8%e5%86%85%e8%a6%96%e9%8f%a1-2/